First Love 〜俺に惚れろ〜

「先輩、ナナ先輩と付き合ってるんですか?」

再び同じ質問を、今度は一年生?がしてきた。

「…付き合ってねぇよアホ」


あー…、何かすっごい見られてる…。


「は!!?…でも悠先輩が女子にそんなたい…「あ、あの、これタオルだから使って下さい!!まだ仕事あるから行きます頑張って下さい!!」

何だか思いきしこけた所を見られて恥ずかしくなって

慌てて立ち上がり途中でその男子の言葉を遮って早口でそう言いながらタオルを全て配る。

そして最後に軽く頭を下げて踵を返し、部室がある方に走った。


ドジバカドジドジナナのバカぁーッ!!!!

ガチャッ…バタンッ!!

部室のドアを思いきり開けて、閉めた。

「はぁー…、そのうち慣れるのカナ…?」

散らかし放題の部室内を見回しながら一つ、溜息が出た。

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