スキトキメイテキス【BL】
「……っ」
最初は、この人が余り好きじゃなかった。
でも、いつの間にかそうじゃ無くなっていた。
俺様で嫌なヤツには変わりないけど。
変わりないんだけれど、時間が経てば経つほど、この人のことが気になっていったのは事実だ。
「返事、聞かせろよ」
僕の為だけに作られたケーキ。
そこに、俺様水野の気持ちが込められている。
「……やっぱり、水野さんはズルいです」
僕の為だけに。
忙しいのに。
本当に、疲れているのに……。
こんな事を、してくれるなんて──