同棲彼氏
中では、本物そっくりの人間の人形がたくさんいた。



例えば、髪の長い、白い着物を着た女の人。



この人は、私達が前を通ろうとしたとたん、生首が吹っ飛んできた。



私達は叫びだす。



こんなの、誰だって怖い。



私は、暑くないはずなのにあせをかいてしまった。



隣の真湖斗を見ると、半分失神状態。



ざまあみろって感じ。



その後も結構怖いのが続き、ゴール。



ゴール地点では、落ち武者の生首が、口から赤い煙を出して、それをくぐった。



そして、笑顔のお姉さんに見送られてお化け屋敷から遠ざかった。



その後、真湖斗と色々遊んでたら、夜になってしまった。



「優美、帰るか?」



真湖斗がそう言ったので、私は首をふって、大きな観覧車を指差した。



「あれ、乗ろ?」



真湖斗は、少々嫌な顔をしたが、すぐにうなずいてくれた。



「やったぁ」



私は笑顔。



私だって観覧車はあんまり好きじゃないけど、ちょっと期待しているんだ。



観覧車の奇跡に。



・・・なんて、恥ずかしくて言えないけどね。



観覧車は込みまくり。



待ち時間も長すぎる。



だけど奇跡と夜景をしんじて順番を待とうじゃないか!



・・・というわけで、待ち時間はあっという間に過ぎて、私達の乗る番。



ドキドキです。
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