汚レ唄


血の繋がった兄に恋心を抱いて、ずっとずっと傍にいた。


情緒不安定になって、バカなこともした。




そんな愛の形をアナタは認めますか??




「……ほ、んとう……に?」

「嘘じゃない。私が好きなのはお兄ちゃんなの」


じゃあねと立ち上がった。

ここは私が降りる駅だから。




祐君は何も言わずにその場に座っていた。


「乗り過ごさないでね」


私は笑いながら、電車を降りた。




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