汚レ唄
俺の知るSAMURaiは少し抜けていて、バカ騒ぎっていう言葉がよく似合う人たちの集まりだった。
まさか、こんなことを考えて名前をつけたようには思えないような人たちだった。
なんか……やっぱり、この人たちはカッコいい。
「本当だよ。別にかっこつけたくて言ったわけじゃないし。でも、問題はその先……」
静さんに勧められ、その先を読み進めて行く。
「……確か拓斗さんはRYOって名前ですよね?」
「……そうだけど、やっぱなんか恥ずかしいし!!」
拓斗さんはRYOと呼ばれるのに未だ抵抗があるらしい。
26歳の男が両手で顔を隠している姿は……なんというか少しだけ不気味な光景だったりもする。
「え〜っと、RYOさんの由来は……ベタに坂本竜馬からとったんですね」
「そうなんだよ!!あの坂本竜馬の竜からだぞ?すごくねぇ?」
「で、TOSHIさんが……」
「って、話聞けよ!!!」
拓斗さんのことはほっといて
「TOSHIは僕ね」
はーいと、拓斗さんとは違い、照れもなく手をあげるのは則彦さん。