ヒミツの恋の方程式
そのとたん――…


「んっ…」


カランと音をたてて、甘さが口にころがりこんできた。


何?


思うまもなく、腰をさらに抱き寄せられ、聡に唇がふさがれ――…


「…っ」


かき混ぜられるように、甘さが口中に広がった。


これって。


さっき、聡が食べたアメ?


やだ…
口移し?


こんなの、なんか…


“えっち”だよ。


そんなことをぼんやりと考えられるようになった頃――…

< 167 / 209 >

この作品をシェア

pagetop