alternative
「何だとラルフ!『俺』をそんな目で見て…!」

簡単に挑発に乗る綾斗。

「ほらほら」

ラルフは綾斗の鼻先を、指でピンッと弾く。

「いてっ!」

「舌の根も乾かないうちにそれか?先が思いやられるな」

笑みを浮かべるラルフに、綾斗はバツの悪そうな顔で頭を掻いた。

「よし、こうしよう」

ラルフが人差し指を立てる。

「今度綾斗がキレたら、最終作戦成功の祝勝会に、綾斗だけ普段着ないようなフリフリのドレスを着て出席してもらおう。他の兵士達が喜ぶぞ?」

「僕だけか…」

苦笑いする綾斗。

「そりゃあ意地でもキレる訳にはいかないな…」

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