微熱-関谷side-

ゆっくり休んでね、と多空は言うと「風邪移されると困るから帰るよ」とサッサと出て行った。


帰り際に、


「ぼやぼやしてないで、早く手に入れた方がいいよ」


ととびきり綺麗な微笑を添えて。


本当、嫌な奴、だな。


俺はまたクと笑って、そのまま、また怠くなったような気のする体をベッドの上に投げ出した。



あいつからの着信は鳴らない。本当に、思い通りにならない女。


俺は、あの眼鏡の奥の綺麗な瞳を思い出しながら訪れた睡魔に身を任せる。


…そいや、多空は結局何しにきたんだ?



その答えも曖昧なまま、俺は意識を手放した。






Fin
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