ノストラダムスは女子高生






「 " …どうして真の天才ほど
世に現れないのか


――― 貴方を見ていると、理解できます



… 阿部先生は、優しい

そして本当に、頭が良い




世界に溢れかえっている便利な品々

それがどれ位、
兵器研究から流れて来た物なのか " 」







「 " …それを出来ない奴は
負け組って呼ばれるんだよ


『 人間は、考える葦 』だ


ただ風に吹かれて、漂っているのは怖い
どこかに自分の、
根を生やす場所が欲しい " 」






「 " …恋人の為、葦になったその場所で

ある女子高生のサンプルを取って来いと
突然命令された、その時に


会社が何をやりたいか
貴方は瞬時に、理解した



その少女が、
どんな能力を所有しているかは
知らなくてもね



だから引き受け、少女を守ろうと思った





…貴方は、何が足りなければ
それが決して成功し得ない事を



―― 解ったが故に、知っているから " 」








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