ノストラダムスは女子高生
床にそのまま、ドサリと座る
「 … おまえ 何者? 」
「 ―― だから、
ご覧になった通りですってば 」
「 …重力との関係で
ビルダー張りの筋肉と
その三倍は羽根の長さが無いと
地球上を、あんな風に飛ぶのは不可能だ 」
「 …そんな事言ったら
ある整備士さんが言ってましたよ?
飛行機なんて
飛んでから後に、あーだこーだ
理論や理屈が生まれたんだって
実はなんで飛ぶのか
真の意味では判ってないんですから 」
「 "…―― あいつのお母さんは
どうしてる?
清水のオッサンが、正体不明って事は
娘と引き換えに、人質に取られるとか…
状況的に、ヤバイんじゃないのか?
…おまえの事だから
機関と連絡が取れなくても
何か手は打ったんだろう?" 」
「 "はい
今朝、機関とは連絡がとれませんでしたが
突然 学園に入れなくなって
ガードのリーダー
イチル達が、接触を取って来ましたので
彼女達に、保護を頼みました" 」
「 " いつもリルカと一緒にいる
仲良し三人組か " 」
「 " はい
リルカが飛び出した後、
お母さんも慌てて
彼女の後を、追ったらしいので
家にも遊びに行って、
お互い面識もありますし
… 出会いはどうあれ、あの子達は
幼い頃から、一緒の時を過ごして来た
友達同士ですからね " 」
「 ――… ユウジ 」