人気者彼氏と声優彼女
「達也って言われたら、行くしかないし…。
その声反則だから。」
そういって後ろから抱きしめられた。
「反則って言われても…」
なに反則って
意味が…わからない。
「その声好きだから。ラジオ毎回聞いてるし。」
「本当に?」
「うん。今日ラジオだっ」
「ありがとね?」
更にたっくんはぎゅっと強く抱きしめてくれた。
「もうすぐじゃね?」
「本当だっ」
「何名様ですか?」
「2人でーす。」
「どうぞ。」
係員若かったな…。
たっくん…あんな言い方して、あの人に惚れられたらどうするのかな…。
「紗耶香?いくぞ」
「…はーい」
「ぎゃあっ」
いきなり出てきたお化けにびっくりした。
「紗耶香得意なんじゃねぇの?」
「多分…
遊園地きたの小さいときだったから、あんまり記憶にないんだ。
お化け屋敷は大丈夫だろってさっき思って…。」
「マジかよ…。」
それから肩をだいてくれた。
「きゃあっ!!」
「たっくん怖いー」
「ぎゃあっ」
とにかく1人で叫んでた。
やっと明るい世界にでれた…。
「はぁはぁ。」
「紗耶香って、ビビりだな。」