【短編】年下彼氏。
「遥、いつのまに!?てかキモくなんかな…あっ!」
遥の手にはピーチソーダと柿ピーが抱えられていた。
どちらもあたしの定番。
オヤジのビールとするめ的な存在の2つ。
「やったー、遥やっぱ気が利くねー♪」
「まぁ誰かさんと違って?」
「うっさい、一言多いっつの!」
それから延々と愚痴り続けた。
ソーダを片手に、柿ピーをつまみながら。
あたしのオヤジ化は着々と進んでいく。
「なんでピーばっか食うんだよ」
「そーゆー遥こそ柿の方しか食べないじゃん」
「俺はいーの、俺は」
「けっ。あーそれでね?…」
遥の文句も入りつつ、オヤジ女子高生の話は続いた。
「まぢマザコンとかありえない!そもそもヘタレってどうよ?ありえないとしか言えないっての!」
「あーハイハイ」
「それで、極みつけに変態!」
「ほんと…男見る目なさすぎ、先輩って」