桜、咲く頃会いましょう。
第十夜 椿のように
【桜子】


時は流れ


慶応元年



平助くんも無事屯所に戻り再び平和な日常が流れ始めた


一つを除けば…



それは伊東さんと土方さんや幹部の人たちの関係


ぎすぎすしていると言うか…



その間を必死で取り持とうとしているのが近藤さんと平助くん


平和と言っても息が詰まる日常




「どうして分かってくれないんですか!?」

「これは…やむを得ない事なんだ…」



山南さんと土方さんの声?



普段は穏やかな山南さんがこんなに声を荒げるなんて



「だからと言って無駄な殺生など…」

「わりぃがこの話はまた後で」

「土方くん!!」



きっとこれは屯所移転の話だ


手狭になってしまったこの屯所から移動する話が持ち上がった



その候補地となったのが



西本願寺



山南さんはこれに反対しているよう


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