桜、咲く頃会いましょう。


何って桜子を起こそうとしてんだよ…



「も、もしかして…無理矢理さくらを…」

「は?なに言ってんだお前。」

「え、だってさくらの着物無理矢理脱がそうと…いてっ!!」


近くにあった硯を投げた


「平助、死にてえのか?」

「す、すいませんでしたーっ!!」




平助は入ってきた時と同じように急いで部屋を出ていった


とりあえず布団にもう一度寝かせようと思い桜子の方を向いたら目があった


目があった?


「キャーー!!」


どすっ…


「うっ…」



とっさに出たと思われる桜子の足が俺の鳩尾に入った


「わぁー!!すいませんすいません!!」



うずくまる俺を見て、謝り続ける桜子


「どうした!?サクラちゃん!!」

「は、原田さ〜ん…」



そのあと、騒ぎが広まったのは言うまでもない…



桜子は終始謝り続けていたが…


ここ二、三日くらい顔をしていた桜子に笑顔が戻ったから許してやろうと思う


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