溺愛ダーリン&愛しのハニー
病院に運ばれたお婆様の病状はいつもの心臓の持病の発作。
「…珪さまあなたは当主でありますが…あまり勝手なことは慎んで頂きたい」
処置室の前で控えていた俺に桑原さんが俺に釘を刺す。
長年…秘書を務める桑原さんは歳は68歳。
ウチの父よりも年上。
「……会長も…あなたのように若い時…恋に落ちました…。彼は緑の目の外人でした。
しかし…舶来の血の者と結婚することは先代の会長様が猛反対…。二人は泣く
泣く別れました」
「……」
お婆様にもそんな『恋物語』があった。俺は初めて知った。それも俺の左目と
同じ緑色の外人とは……。