溺愛ダーリン&愛しのハニー
 ここまでだけでもかなり…この塔は高い…。


 風に足元を掬われたら思うと…急に怖くなった。


 「今なら戻れるぞ~ハニー」


 ダーリンが私の耳元で囁く。
 ダーリン一人置いては戻れない…。


 「私も行きます!!」


 「そうか~ありがとう~。ハニー」


 「…俺に見せつけるな!」


 私たちのやり取りを聞いていた武士がキレた。


 「……ゴメンなさい…武士」


 「俺だって初めから知っていた…。ハニーが俺を男として見てないってことくらい」


 「武士!!?」


 「行くぞ」
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