溺愛ダーリン&愛しのハニー
 「ダメよ!!かえさない!!私は…椎名家のある人に頼まれたの…」


 「だったら絶対に返して貰います!!」


 雲雀はフェンスも何もない危険な際に立つ。


 足元のライトの向こうは高飛び込み用プール。


 「返して!!」


 ハニーが手を伸ばした。それを狙い、雲雀が横に移動してかわす。


 タイミングを狙ったように塔がまた、揺れ始める。
 さっきとは違いかなり強い揺れを感じた。


 俺は慌てて、立ち上がる。


 「!!!?」


 ハニーの足場が地震の強い揺れで崩れた。


 「きゃあああ~~~!!?」


 「ハ、ハニー!!!?」


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