溺愛ダーリン&愛しのハニー
 俺は顔を上げてハニーの背中を見つめる。


 秘密を知られた焦りか…俺の身体から力が抜けていた。





 また…俺はあの時の何もないちっぽけな自分に戻ってしまう。




 そう思えば思うほど…俺の身体から力だけではなく魂まで抜けていきそうになった。



 でもそんな俺をハニーは庇う。



 同情ではなくそれがハニーの愛って本当に思って…いいのか?


 「雲雀さん…ケータイをこっちに渡して下さい!!」



 ハニーは俺の写真を撮影した雲雀に必死に食ってかかっていた。



 俺の隻眼の秘密を守るために…。



 

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