溺愛ダーリン&愛しのハニー
 昼休みは私の元にクリス君はやって来た。


 中等部の詰襟制服姿のクリス君。


 おまけに金髪にオッドアイ。


 食堂内の視線を一身に浴びていた。


 「楽しく過ごせそう?クリス君」


 「うん…楽しい…皆…普通に接してくれるから~。母国では皆…ボクに気を遣
うから…本音で話せる…人がほとんど居ない」


 クリス君は笑顔で私に返した。


 でもその言葉の裏に…王子様としての母国で過ごすクリス君の苦悩が見えた。



 「クリス君も大変だね~」


 「それがボクの運命だから」

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