続☆オカマに恋した☆
守ってきた何もかもが、崩れた気がした。



崩れていい……



何もかも……



壊したい。



嫌いな相手じゃないし。


もう電車もないし。



柔らかな彼女に抱きしめられた。



ふわふわとした酔いの中で、人肌がこんなにも温かいことを、初めて知った。



彼女の息づかい、耳の奥まで入り込んでくる、高めの声…



ベッドのきしみ、熱を帯びて汗ばむ体。



何もかも、現実じゃなくて夢であって欲しい…




夢であって欲しかった。



女って、こえぇ……。


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