愛詩-アイウタ-
 瑠架は、少しうつむくがその変化に光璃は気付かない。


「ふぅん…」



「あ゙ぁ゙ー…」



 るぅは好きだけど、周りが出来てくからっていうのは、ちょっと失礼な気がする。

 よく、自分でもこの“好き”がわからないけど。


「まぁ、いいじゃん!毎日楽しく遊べばいいし!!」


 瑠架はいきなり明るい声を出す。


「んっ!そうだね!」



「じゃあゲーセン行くかー!」


「うんっ」


 光璃がよく行くゲーセンはパチンコ屋の隣にある。



 前に、パチンコ屋から出てきたおじさんに絡まれたのがちょっとトラウマ。



 けど1番好きだし、規模が大きいから自然とそこに行く。



 そんな話。



「るぅはチャリないの?」



「オレ電車&バスだし!」



「ひぃもだよ~一緒じゃん」


「てか、地区一緒なんだから当然」


「そういえばそうだね~」



 天然だねってよく言われたりする。ただネジが何本か抜けてるだけだけど。



「じゃあ近いし、歩いてこっ」




 4人で行く時もいつも歩いてる。5分くらいで着くし、むしろ歩きたいかも。



 ふと横を見る。昇降口で、靴を履いてるるぅ。



 28㎝!?でかっ!



 中学の頃は25㎝くらいだった気がする。



「るぅ、足でかいね。ひぃ23だよ」


「ちっちゃ!」


「ひどっ」


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