愛詩-アイウタ-
「急いで着るのも何だし、今日一限サボるか!」



 いきなり言い出すので少しびっくりした。けど、


「賛成っ!」



「でも一限だけね」



「みじかっ」



 まぁ、いいか。



 そう思って、ゆみに仕組んでもらうためにメールする。



宛先ゆみ



【ごめん!今日一限出ないから、HRで何か適当に言っといて(´;ω;`)お願いしますッ
          byひぃ】



 送信。



 多分、具合悪いらしいとか言ってくれる。



 床に置いてある制服に手をかける。



「あ。」



 しわついてる。



「最悪だぁ~」



 ピンクのYシャツがしわしわ。しょうがない、か。



 Yシャツを羽織り、ぷちぷちとボタンを閉める。さっき、ブラをつけるのを見られたことを思い出す。



 今更恥ずかしい。



 ボタンをつけ終わり、シャツの裾をスカートにしまう。



 緑と赤が主なチェックのスカート。進学校にしては制服がかわいくて気に入ったんだ。



 紺ソの向きをしっかりさせる。カバンから鏡を取りだして、髪の毛を直す。



「るぅっ…!支度出来たよ」



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