君と見た空。
廊下をスタスタと歩いていると、

『空色写真部』と書かれたプレートが見えた。


「空色写真部?・・・・・・空!?」

私はふと制服のポケットから、

1枚の写真を取り出した。


私が始めて学校に来た日、

夕焼けに染まった教室の中に落ちいていた写真。

なぜか懐かしくて、

どこかで見たことのあるような風景だった。


「あの人もここの写真部に入ってるのかな?」

その予想は、当たっていた。


ガラガラ。

突然、ドアが開いた。

中から出てきたのは、あの人だった――。


私は驚いて、床に写真を落してしまった。

目が合った。視線は写真へと移動する。


「あ、ちょっと来て!!」

あの人は少し考えてから私の袖をつかんで、

『空色写真部』の部室へと連れて行った――。

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