君と見た空。
「それほんと??」

嘘であってほしい。

でも、こんなこと考えてる僕って、

ほんとにバカだなぁ・・・。


「・・・正確に言うと、

 昔なってたって言うか・・・

 今は再発しないように通院してるだけ。」

通院だけ・・・か。

なぜかほっとしている僕がいた。


たとえ白血病だって、

茜は茜なのに・・・。


自分がそんなこと一瞬でも

思ってしまったなんて、

僕は自分で自分にイラついていた・・・。


「遼、私が嫌だったんだったら、

 傍にいてくれなくていいんだよ。

 私は別に気にしないから。」

そういった茜の顔は、やけに笑顔で、

それが僕の心にさらにグサッっと突き刺さった。


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