君と見た空。
この中に書いてあることを

読んでいいのか分からなくて、

ずっと机の中にしまっていたんだ。

本当は、茜が死んでしまった事実を、

受け止めたく無かっただけかもしれない。


僕は、、、君から、、、

目を背けてしまったね。。。


でも、今日は、

君が書いた日記を見てもいい??


僕と離れていた長い間、

君は何を想っていたの??


「・・・・・・ふぅ。」

大きく、深呼吸をする。

ただ、日記を読むだけなのに、

いつも以上に緊張が激しかった――。


シーンとしている部屋に、

「ピラッ。」とページをめくる音が静かに響く。


茜が最初に日記を書いた日は、

入院の始まった日曜日だった―――。


『今日からまた、

 あの入院生活が始まっちゃう。

 何よりも辛いのは、

 遼に会えないこと・・・。』
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