花にアラシ

「……っ」

びくり、と華の肩がはねる。

嵐はぎっと鋭く華を睨みつけ、完全に拒絶する。

「あ、の…」
「俺は、女が嫌いだ」

華の言葉は嵐によって遮られ、二の次が言えなくなる。

「俺は、てめぇとてめぇの母親がいる限り家には帰らねえ」
「な、なんでそんな…」
「女なんて…醜いだけ…女は皆…」

ぽつり、と呟くように落ちる嵐の言葉。

華はそれにそっと耳を傾けるが、次に呟かれた言葉にかっと怒りが湧いた。

「てめぇもてめぇの母親も薄汚いメス豚だろう、欲にまみれたその薄汚ねぇ姿で俺の前に現れんな」
「ちょっ、嵐!いいすぎだぞ!」
「嵐!」

嵐の紡いだ言葉に、左右にいた男達もさすがに顔色を変えた。

それは言い過ぎだと。

だが、嵐は聞く耳を持たず、まるで敵を見るかのような目で華を鋭く睨みつける。

華はどこか遠くで何かが切れる音を聞いた。



———ぷっつん、と。
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