スイート キッス
「梨香、行かねぇの?」

「蓮、そんな言葉使いしていいの?」

「別に、誰もみてねぇし」
「そ。蓮何組なの?」

「A組。」

……へぇ

「A組!?」

「なんだよ。」

「あ、お前もA組なんだろ?あーこれから楽しめそ。」

うわぁ、最ッ悪!

ガチャン

教室のドアを開けた。

「梨香、ここ座って。」

蓮は自分が座ってる席の隣の席の椅子をトントンと叩きながら言った。

「え、なんで?」

「席自由なんだよ。」

「あ、本当だ。」
言われてみると黒板にでかく書いてある。

「で、お前さ今最悪って思ってんだろ?」

「うん、よく分かってるね。」

「ぅわ、素直ッ」

「蓮にはね。」

ボソッと言ってみた。

「へぇ、どういう意味?気になるなぁ……」

ニヤリと笑って言った。

「そのまんまよ。」

「ふぅん。」

「ねぇ、名前何ていうの?」

私達が話していると突然女子二人組が話し掛けてきた。

「一条蓮、よろしくね。」
そして蓮は王子様スマイルで女子二人と話し始めた。
嫌、蓮が他の女の子とはなすのをみるのは嫌。

ガタッ


< 8 / 75 >

この作品をシェア

pagetop