完璧男子
 なんとかなるでしょ…。



 その一言で受けたテストは覚えてない。




 もちろん全教科。



 中間てすとは1日でやっちゃう。



 
「優枝!!」


 晶にテストが終わってから引っ張られて廊下に出る。


 廊下はもうみんなが帰る準備をしていて少しにぎわってる。



「…ねぇ? なんかあったの…?」

「…なにもないよ」

「…しゃべりたくないんならいいけど…全然蓮君としゃべってないよ…?」

「ん、平気だよ」

「…喋る気になったらいつでも聞くよ?」

「ありがとう」




 晶が心配してくれてるのはすっごく伝わってくる。



 もう何だっていいの…。




 晶と別れて家に帰って服を着替えた。



 またぼおっといて夜になる。




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