完璧男子
 …なんかダルい…



 体の熱さと頭の重さが妙に伝わってくる。



「…あら…優枝? 熱あるんじゃない?」

「やっぱり…?」

「今日は早く寝なさい。 テストで疲れたのよ」

「うん…」


 お母さんに言われてベッドに入る。



 だけどやっぱり寝れなくて…。



 昨日の夜の散歩が頭によぎった。




 悪化しちゃうってことはもちろん分かってる。




 お母さんもお父さんも寝ちゃったころにそっと家を出る。




 昨日よりは天気が少し悪いけどやっぱり昼とは違う道。



 落ち着いた。




「…寒っ…あぁ…頭重い」


 テスト終わったし寝込んでいいや…。




 私の家から5分くらい歩いたところにある公園。



 静か…。




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