ピュアハート 2
今度はテーブルに肘をついて顔を覗き込まれてる。
そんなに顔近づけんな。
さりげなく、マコの背もたれの方に腕回したな…。
あー、肩抱いた。
ダメ、もう限界。
立ち上がって、マコたちの席に近づいた。
気付いた男の一人が、「何?あんた。」と言ったが、聞かれた事は無視して、一番奥に座るマコに「帰るぞ。」と声を掛けた。
「ちょっと待てよ。
俺たちの間に割って入って来て、ぶち壊すの止めろよ。
彼氏でもないのにしゃしゃり出て来んな。」
爽やか野郎が言うのを無視して、手前に座る女の子に、
「ほら、そこどいて。マコを通して。」
と言うと、その女の子はおずおずと立ったが、その横の爽やか野郎が立たない。じっと俺を睨んだままだ。