ピュアハート 2
「今日の合コンはずっと断ってたのに、『どうしても』て言うから来ただけだよ。
それにこの人は私の彼なの。
だからもう誘わないで。
行こ、リュウさん。」
そう言うと俺の手を引いて、さっさと店を出た。
俺は心の中で、ザマーミロと舌を出していた。
「あんなにはっきりと断れるのに、何で最初から言わないの?」
「……。」
「マコ、聞いてるの?」
「だって…、リュウさんがいたからだもん。」
「?」
「リュウさんがいると安心して言えるの。私一人じゃ…言えないよ。」
「そういうところがつけこまれるんだよ。俺がいてもいなくても、ちゃんと言わなきゃ。」
「…うん。」