ピュアハート 2
穏やかな陽射しにつつまれて
近くで鳥のさえずりが聞こえる。
雀…?いや、違う。
『オハヨ オハヨ ピーチャン オハヨ ピーチャンダーイスキ スキスキスキ …ピロロピロロ…』
はっと気が付くと、マコがベッド脇に座って鳥を頭に乗せている。
「おはよう。」
満面の笑みで俺を見る。
「おはよ。…それ、セキセイインコ?」
「うん。ピーちゃんていうの。可愛いでしょ。昨日、遊んでやらなかったから、運動も兼ねて籠から出したの。」
『リュウサン ダイスキ スキスキ セイヤ イジワル キライ ダー』
「こ…こらピーちゃん。」
『リュウサン キライ セイヤ セイヤ オカーサーン』
「ぷっ。何だそれ?ははは…。」
二人で顔を見合わせて笑った。
「ねえ、卵焼き作ったの。食べる?」
「お。食べる食べる。」
「じゃあ、着替えたら下りてきて。」
そう言うと先に下へ下りて行った。