初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
「あの……1つ伝えたいことがあるんですけど……」
電話を切ろうとした瞬間に思い浮かんだこと。
『うん? ――どうかしたの?』
また穏やかな声に戻ったシンさんは、
『何でも伝えて? ……あー……やっぱり気が変わってキャンセルっていうのは、ちょっとヘコむかもしれないけど……』
「そうじゃないですよ」
さっきまでの嬉しそうな声から一転して、どん底みたいなトーンをがた落ちさせた声に、ダメだと思いながらもくすくす笑うと、一呼吸置いてから、
「――よければ、またお店に顔を出してくださいね」
ちゃんと全部伝わるように、少しゆっくり目のスピードでそう伝えた。
来てくれないと、なんだか心にぽっかりと穴が空いたようになるから――
……それは、さすがに言えなかったけれど。
「あ、もちろん、お仕事もあると思いますから、無理にじゃなくて、その……」
なんだか言い訳がましいと思いつつも、付け足すように言葉をつなげるけれど……なんだかしどろもどろで恥ずかしくなった。
「――ごめんなさい。余計なことでしたよね」
シンさんにはシンさんの都合もあるんだから。
「今のは忘れてください。ただの雑音だと思ってもらえれば――」
電話を切ろうとした瞬間に思い浮かんだこと。
『うん? ――どうかしたの?』
また穏やかな声に戻ったシンさんは、
『何でも伝えて? ……あー……やっぱり気が変わってキャンセルっていうのは、ちょっとヘコむかもしれないけど……』
「そうじゃないですよ」
さっきまでの嬉しそうな声から一転して、どん底みたいなトーンをがた落ちさせた声に、ダメだと思いながらもくすくす笑うと、一呼吸置いてから、
「――よければ、またお店に顔を出してくださいね」
ちゃんと全部伝わるように、少しゆっくり目のスピードでそう伝えた。
来てくれないと、なんだか心にぽっかりと穴が空いたようになるから――
……それは、さすがに言えなかったけれど。
「あ、もちろん、お仕事もあると思いますから、無理にじゃなくて、その……」
なんだか言い訳がましいと思いつつも、付け足すように言葉をつなげるけれど……なんだかしどろもどろで恥ずかしくなった。
「――ごめんなさい。余計なことでしたよね」
シンさんにはシンさんの都合もあるんだから。
「今のは忘れてください。ただの雑音だと思ってもらえれば――」