初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
無事にいつも通りの電車に乗って、病院のある蓮花駅に降り立つ。
この駅はバイトのときの最寄り駅でもある。
時間帯によってはバイトの仲間に会うこともあるんだけど、まだお店が開くには随分と時間があるから、会うこともないと思う。
バイトのときとは違う出口から出て、駅への道を真っ直ぐに進む。
駅から歩いて10分ほどの場所にある、大きい総合病院。
土曜日は午前中のみの予約だけの診療になるから、普段に比べて人は少なめ。
いつもの診療科の受付に向かって診察カードを渡し、順番を待つ。
待合室のラックに置いてある雑誌を適当に読みながら待つのも随分慣れた。
最初の頃は、どきどきして落ち着かなかったっけ。
もちろん、通院するのは色々と今でも思うことはあるけれど――
行かなかったらマコやタクミに何を言われるか分からない。
本気で心配してくれてるから、怒ってくれるんだし。
早く元通りにならないかなぁ?
色んなことを考えながら、ぼんやりした顔で待合室の椅子に座っていると、
「姫島さん。姫島さつきさん――検査室へどうぞ」
「あ、は、はい――」
看護士さんに名前を呼ばれ、慌てて立ち上がり、あたしは案内された検査室へと向かっていった。
この駅はバイトのときの最寄り駅でもある。
時間帯によってはバイトの仲間に会うこともあるんだけど、まだお店が開くには随分と時間があるから、会うこともないと思う。
バイトのときとは違う出口から出て、駅への道を真っ直ぐに進む。
駅から歩いて10分ほどの場所にある、大きい総合病院。
土曜日は午前中のみの予約だけの診療になるから、普段に比べて人は少なめ。
いつもの診療科の受付に向かって診察カードを渡し、順番を待つ。
待合室のラックに置いてある雑誌を適当に読みながら待つのも随分慣れた。
最初の頃は、どきどきして落ち着かなかったっけ。
もちろん、通院するのは色々と今でも思うことはあるけれど――
行かなかったらマコやタクミに何を言われるか分からない。
本気で心配してくれてるから、怒ってくれるんだし。
早く元通りにならないかなぁ?
色んなことを考えながら、ぼんやりした顔で待合室の椅子に座っていると、
「姫島さん。姫島さつきさん――検査室へどうぞ」
「あ、は、はい――」
看護士さんに名前を呼ばれ、慌てて立ち上がり、あたしは案内された検査室へと向かっていった。