初恋は前途多難! ~朗らか社会人とメイド女子高生 【1:出会い編】
ここにやってきたときと同じように、シンさんがあたしの椅子を引いて優しくエスコートしてくれる。
慣れないながらも、それに身を任せるようにそっと立ち上がり、
「じゃあ、行こう」
優しく背に回されたシンさんの手を感じて少しどきどきしながら、あたしたちはお店を出て行く。
「チェックは、いつも通りで」
ギャルソンにそんなことを言えば、相手は心得た様子で、
「またのご利用、心よりお待ち申し上げております」
深いお辞儀であたしたちを見送ってくれた。
お会計はどうしちゃったんだろう……お金、払ってないのに――
そんなことを聞くわけにもいかないけど……気になる……
「エレベーターに乗るから、一旦ロビーに行こう」
「あ、はい――」
煌びやかなロビーに出ると、またあたしは自分の場違い感に心を曇らせてしまいそうになるけれど、
「……早く通り過ぎてしまいたいね」
「え……?」
「ロビーにいる誰もが、さつきちゃんの可愛さに目を奪われているから」
ぽそり、と、少し早めに呟かれたその言葉と、背中に回った手に少し力がこもったのを感じると、シンさんの歩調が少し早くなった気がした。
慣れないながらも、それに身を任せるようにそっと立ち上がり、
「じゃあ、行こう」
優しく背に回されたシンさんの手を感じて少しどきどきしながら、あたしたちはお店を出て行く。
「チェックは、いつも通りで」
ギャルソンにそんなことを言えば、相手は心得た様子で、
「またのご利用、心よりお待ち申し上げております」
深いお辞儀であたしたちを見送ってくれた。
お会計はどうしちゃったんだろう……お金、払ってないのに――
そんなことを聞くわけにもいかないけど……気になる……
「エレベーターに乗るから、一旦ロビーに行こう」
「あ、はい――」
煌びやかなロビーに出ると、またあたしは自分の場違い感に心を曇らせてしまいそうになるけれど、
「……早く通り過ぎてしまいたいね」
「え……?」
「ロビーにいる誰もが、さつきちゃんの可愛さに目を奪われているから」
ぽそり、と、少し早めに呟かれたその言葉と、背中に回った手に少し力がこもったのを感じると、シンさんの歩調が少し早くなった気がした。