女の子の恋物語
「…あの、栗山さん?」



10秒ほどボーっとしていたようで、江崎くんが話しかけてきた。


「…あぁ!あは…大丈夫…」

「?」

「あ、そうだ!先生に…呼ばれてるんだ!じゃぁ!!!」



あたしは何故かその場にいるのがつらくなって、適当な嘘をついた。

ドアをピシャっと勢いよく閉めて、廊下を走る。




少し走ったところで立ち止まった。



ふと、さっきの光景を思い出す。




江崎くん・・・笑ってた。


すっごいキレイな笑顔…。


日がさしていて、キラキラしてて…







まるで、

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