眼鏡と私とあなた
すると、秋山君は笑いだした。

「?」

「おっかしぃな」

「へ?」

「やっぱ、そーゆーとこが好きなのかも」

その笑顔にドキっとしてしまった。

眼鏡からでも伝わる暖かい微笑み。

この暖かさ・・・どこかで・・・

気のせいかな。

秋山君とは初めて会うんだもん。

どっかで会ったことある

なんて、ベタな展開なんか起きやしないよね。

「今日はありがとうございました」

私はぺこりと頭を下げた。

「いーえ」

「あ、あと・・・告白の件に関してはしばらく時間をください」

「うん、待ってる」

微笑む秋山君。
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