ダブルベッド




「ぐったりしちゃって、どうしたの?」

 目を閉じると、彼女はすかさずそう聞いてきた。

 甘えるように充の上にのしかかった彼女は、肢体をぴったり密着させ、脚を絡ませ、しかし腕だけは肘をついて立てている。

 充の顔を覗くために。

「頑張りすぎた。年甲斐もなく」

 腰に腕を回し若い肌をなぞれば、汗ばんでしっとりした肌が吸い付くようだった。

「年って、まだ24でしょ?」

「もう24だよ。オッサン予備軍」

「うそー。まだ若いよー」

「ヒカリに言われてもなぁ」

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