ダブルベッド

 どうしてあたしだけが――……。

 ほんとよね。

 どうしてあたしだけが助かったんだろう。

 今でも思うの。

 あの日、あたしが運転を代わらなければ。

 トラックと並んだとき、すぐに追い越すか、もっと後ろについていれば。

 違う道を選んでいれば……。

 わかってる。

 いくら後悔したって、涼太はもう戻ってこない。

「あんたが……あんたの方が死んじゃえば良かったのに!」

 バチーン

 あたしは黙って殴られ続けてた。

 でもさすがに騒ぎを聞き付けた家族がやってきて……。

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