いちごキャンディー
しばらく悩み続けていた隆平はやっと決めたのかネックレスを手に取った。


「んー…これにしよっかなぁ!!」


その手に持たれているのは、太めのチェーンにごつい十字架が下げられているネックレス


『それってメンズじゃねぇの??』

「それならこっちの華奢なのはどうかな??」


俺と空澄がそう言う中、隆平は“いいのいいの”と結局そのごついネックレスを買っていた。


『自分で決めれるなら俺ら必要なくない?』


「いいじゃん、1人じゃ寂しいだろ?!」


隆平は笑顔でそう言った。

その後は適当に遊んで隆平と別れた。


















「ももちゃん、倒れるー!!」

『ちょっ‥‥待って!!』


そして俺たちは俺の家のリビングでクリスマスツリーと格闘していた。

事の始まりは、買い物帰り…

きらきら光るイルミネーション、クリスマス色に染まった駅前を歩いているときだった。

目の前にはとてつもなくでっかいクリスマスツリー!


「ツリー飾りたい!!」


空澄が言った。


『あぁ、今年はまだ飾ってなかったな。』


毎年クリスマス前に俺んちのクリスマスツリーを飾り付けをするのが俺らの仕事になっている。
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