キスフレンド【完】
「俺の聞き間違いかもしれないけど、お前……今、大切って……」
「言ったよ。姫は大切だから、軽々しくヤッたとかヤラないとか言うな」
「なっ……お前、あの子と何かあったの?」
「あったといえばあったし、なかったといえばなかった」
「何だそれ……!!つーか、お前が女に興味もつなんて珍しいな。つーか、むしろ初めて?」
「かもね」
「マジか~。でも、よかったじゃん。いい加減、落ち着けよ」
「海斗もね?」
「ハァ?俺はお前みたいに手当たり次第じゃねぇよ!!」
海斗は金色の髪を気まずそうにクシャクシャとかき回した。