キスフレンド【完】
朝方にバイトの残業を終えてこのソファーに座ってコーヒーを飲んだところまでは覚えている。
だけど、そのあとの記憶が一切ない。
きっと疲れていつの間にか眠ってしまったんだろう。
固いソファーで同じ体勢で寝ていたからか、体中のあちこちが痛む。
でも、そんなことに構っている暇はない。
昨日の夜、寝不足でフラフラだったところを理子に見られた。
理子の心配を押し切って家を出てきたし、今頃心配しているはずだ。
俺は大きく背伸びをすると、勢いよく立ち上がった。
一刻も早く、理子の待つ家に帰る為に。
「ねぇ、しお……――」
「……――起こしてくれてありがとうございます。じゃあ俺、帰りますね。お疲れ様です」
引きとめられたらめんどくさいことになる。
早口でそう言って事務所を出ようとしたとき、美波さんが俺の行く手を塞いだ。
「ちょっと待ってよ!!」
美波さんは不機嫌そうに唇を尖らせる。
だけど、そのあとの記憶が一切ない。
きっと疲れていつの間にか眠ってしまったんだろう。
固いソファーで同じ体勢で寝ていたからか、体中のあちこちが痛む。
でも、そんなことに構っている暇はない。
昨日の夜、寝不足でフラフラだったところを理子に見られた。
理子の心配を押し切って家を出てきたし、今頃心配しているはずだ。
俺は大きく背伸びをすると、勢いよく立ち上がった。
一刻も早く、理子の待つ家に帰る為に。
「ねぇ、しお……――」
「……――起こしてくれてありがとうございます。じゃあ俺、帰りますね。お疲れ様です」
引きとめられたらめんどくさいことになる。
早口でそう言って事務所を出ようとしたとき、美波さんが俺の行く手を塞いだ。
「ちょっと待ってよ!!」
美波さんは不機嫌そうに唇を尖らせる。