女子高生名探偵の事件簿
「うっ・・・。」
ヒカルからなんともいえないうめき声がもれた。
「なんと・・・。」
立嶋がその惨劇を見て絶句した。
「大丈夫か・・・。」
「ヒカルちゃん・・・。」
ユミたちが駆け寄る。
「見るな・・・。」
ヒカルの声が冷たい空気の中に響く・・・。
「きゃー。」
ユミたちの声。リサが床に座り込んでしまった。
「ヒカル・・・。大丈夫か。」
タケシタがヒカルに駆け寄った。
「なんというひどい・・・。」
タケシタがぼそっとつぶやいた。
そこには津村の変わり果てた姿があった。いや、それはかつてそれが一人の人間を形作っていたことを語ることさえ難しい肉片となっていた。首。うで。足。それぞれのパーツが切断され5つの肉の塊がそこにあった。首のパーツからかろうじて垣間見れる津村の最後の姿は恐怖に引きつり、目は開いたままだった。
かつて一人の人間を構成していたかくパーツは血で真っ赤に染まっていた。だが、ところどころにこげ跡のようなものもある。
「すぐに警察に・・・。警察に連絡です。」
立嶋が怒鳴った。
「三田。村下。」
古川の怒鳴り声で呆然としていた二人が立ち上がった。そして研究所をとび出した。
「だめです。警察は呼べません。電話が通じないんです。」
タケシタが言った。
「なんだって。どういうことだ・・・。」
古川が怒鳴った。
「オーナーが確認に行っていますが、おそらく雪で電話線が切断されたかもしれません。」
タケシタが言った。
「ナントカしろ。今すぐ。今すぐ・・・。」
「黙ってろ・・・。」
立嶋が古川に怒鳴った。古川がしゅんと黙る。
「とりあえず、このままでは埒が明きません。山荘に戻りましょう」
タケシタがいった。6人はひとまずそれに従った。

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