陰陽(教)師
鈴子はその晴明に心底惚れている。

「たしかに木下にとっちゃ、病気よりも先生に会えないことの方が重要かもな」

嵩史は頬を染めた鈴子の顔を思い出した。

「ねぇ」

明菜は嵩史と大吾を交互に見た。

「今から先生のところに行かない?」

明菜も、鈴子の顔を思い浮かべていた。



―――――――――



夜8時。

部屋のチャイムが鳴った時、鈴子は誰だろうと思った。

この時間に訪ねてくる人物に、心あたりはない。

鈴子は小物入れからブレスレットを取り出した。

ブレスレットには天眼石というパワーストーンが3つはめ込まれている。

彼女の護身用のアイテムだった。

彼女はブレスレットを左手にはめると、ドアスコープをのぞきこんだ。

はたして、ドアの前にいたのは。

「先生!?」

鈴子は思わずドアをあけた。

目の前にいたのは、まぎれもなく晴明であった。

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