陰陽(教)師
「うひー…」

鈴子は、精も根も尽き果てたように、机の上に突っ伏した。

「まさか2時間で全教科の補習やるとは思わなかったよー…」

「お疲れさん」

対面の晴明は、机の上に広げた課題を片付けながら、鈴子をねぎらった。

「我ながらスパルタだと思ったが、ちゃんとついてきたな」

「勉強はちゃんとしろって、ママに言われてるからね~」

鈴子はそう言いながら顔を上げた。

「あんたは魔女じゃなくて、学生なんだからっていうのが最近のママの口癖~」

「ほう」

晴明は鈴子の母親の態度に、感心したように腕を組んだ。

魔女も人の親で、娘の学校の成績が気になるらしい。

「木下は魔術は学んでいるのか」

「魔術の勉強もしてるよ。でも今は学校の勉強を優先してる。だって…」

先生がいるんだもん!

という鈴子の乙女な発言に、晴明は次の言葉をかぶせた。

「木下の家はウイッカンなのか」

発言を遮られ、ありゃと思いつつも、鈴子は首を振った。

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