狐に嫁入り!?


ウタクは私から離れるとナライに向き直った。


「……狸、お前の集中力の無さは一回、あの世にいかんと治らんらしいな?」

「なんだよ!実雨ちゃん傷つけそうになったのは悪いと思ってるけど……ウタクが怒ることじゃねぇだろ?

つーかさ、俺の攻撃が止まるって見切ることもできなかったのかよ!」

「お前の攻撃は信用できん」

「いやいや!余裕なさすぎだろ、ウタク!……あ、もしかして……」



ウタクと言い合っていたナライが何かを思いついたようにこちらを見た。




「……余裕がなくなるほど……実雨ちゃんに本気だってこと?」




え……?


そうなの!?


ウタク、私のこと実は本気で好きなの!?
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