狐に嫁入り!?
「私は……」
ここへ来てから心が決まらなくて。
ずっとずっと悩んでた。
ウタクは相変わらずだし、家来である皐月さんにさえもいじめられるし……
結婚って……もっと幸せが溢れてるものだと思ってたもん。
それがこんな異世界で人間じゃない精霊と結婚して……自分もそうなるだなんて。
嫌な気持ちが拭えなくて、母のためって言いつつ心はずっと拒否してた。
でも……今はそんな気持ちが少し軽くなってる。
いろんな状況も受け入れようって思えてる。
それはきっと……
「私……」
私が答えを告げようと口を開くと……