狐に嫁入り!?
ナライは困ったように苦い顔をして頭を掻いた。
「えー……本気?俺、修復とか細かい術あんま得意じゃねぇんだよなー……」
どうやら相当参っているみたい。
まぁ……ナライの実力がどれほどのものか知らない私から見ても、ナライってば細かいこと苦手そうに見える。
ウタクもそれをわかってるんだろうけど。
うーん、と一つ唸り声を上げてナライは閃いたように口を開いた。
「わかった!そんじゃ、後で家来を数人こっちへ修復に向かわす!それでいいだろ!」
「お前がヨシと決めていいことじゃないだろう」
「いいじゃねぇか、直すに変わりねぇんだから。それに俺……」
呆れたように、ウタクに反論したナライは一変して悔しそうな表情を浮かべ、唇を噛んだ。
「……あんまり、ここにいたくねぇんだよ」
「……ナライ……」
小さく呟いた言葉は、私やウタクに聞かすためじゃなくて、無意識に吐露してしまったもののように思えた。