狐に嫁入り!?
「もー、俺は帰る!誰がなんと言おうと帰る!」
ナライは再び風を集め出し帰る体勢を整えた。
表情はさっきより明るく見える。
「ナライ……ありがとう」
私を好きだと言ってくれて。
ヒドイ仕打ちに心が折れていた私を助けてくれて。
「実雨ちゃん……」
ナライは私の名前を呟くと、何かを決めたように、意志が籠った眼差しをこちらに向けた。
「俺の方こそ礼を言う!人間を嫁にもらうのも悪くないなって思えたからな!実雨ちゃんより好きになれる女、探すよ!」
「……うん!紹介されるの、楽しみに待ってる」
私が頷くとナライは満面の笑みを浮かべた。