悠久の島
2.庭園の舞台

天かける者

下を見れば海と島々 

上を見れば雲と空

その間には あたし

幼くてまだ飛べない少年を見守りながら

あたしは空を目指す

庭園は世界の中心の真上に存在している

まずは世界の中心を目指した



まだ幼い羽は浮かび上がることはできても

真っ直ぐ飛ぶことは困難である

横切った鳥を見た

あたしは見よう見まねで羽を動かした

だけど ふわふわと柔らかくもぎこちない

前に進んでいるはずなのに よたよたとなる

まるで 赤ん坊のよちよち歩きのように

鳥はあたしを見て笑っている

なんだか恥ずかしいけど

それでも 飛ぶことをやめなかった
< 13 / 53 >

この作品をシェア

pagetop